第1回 Asterisk(アスタリスク)とは
本日は電話関連についての話題を・・・
NTT東日本/NTT西日本の加入電話網(PSTN)が、なんと2025年頃に維持限界を迎えるそうです。
つまり、今、世の中でPSDN公衆網が終わりに近づいているということです。
[参考1]電話網(PSTN)からIP網への円滑な移行(マイグレーション)について①
www.soumu.go.jp/main_content/000287629.pdf
そのため、の新しい仕組みとして新しくインターネットのプロバイダーが提供する電話システムというのが必要になってきています。
そのための仕組みとしてIP-PBXソフトウェア「Asterisk(アスタリスク)」をご紹介したいと思います。
米Digium社のマークススペンサー氏(Mark Spencer)によって作られた、
[参考2]米Digium社
Asterisk(アスタリスク)は、SIP、H.323やアナログ回線やISDNなど様々なプロトコルや回線に対応しており、IP電話の回線交換機(PBX)やプロトコル変換ゲートウェイとして利用出来ます。
さらに機能的に多人数による電話会議やボイスメール、音声自動応答(IVR)などの機能もサポートしており、 他のアプリケーションソフトと連携するためのAPIも公開されています。
ちなみにAsteriskは1999年を開発を始め、2004年9月に最初の正式版が公開されました。
Asterisk(アスタリスク)という名称は、「*」(アスタリスクマーク)からとられたようです。
現在の最新バージョンは、Asterisk 14.6.1(2017年10月現在)
優秀なソフトだったためか、Asteriskの派生プロジェクトが多数みられるようです。
● trixboxPro/CE
● Elastix
● PBX in a Flash
● VicidialNow
● CallWeaver
● AskoziaPBX
● Astlinux
ほか多数
従来のPBXは高価で複雑な仕組みは、各ベンダー専用のハードウェアとソフトウェアの機組で組み合わせて構築されております。数億~数十億円もかかるものがあるそうです。
それにくらべるとオープンソースの Asteriskを利用すればLinuxなどをインストールした環境を導入するだけで手軽にIP-PBXを実現出来てしまいます。 サポートする回線規模や信頼性は導入するコンピュータの性能や構成によりますが、従来の仕組みからの1つの有力な移行先になるはずです。
さらに昨今では、巨大なデータセンター上にAsteriskをベースとしたPBXを提供する「クラウドPBX」が提供が可能となり、老朽化した従来のPBXからスムーズに移行ができるようになっています。
今後、クラウドPBXを中心に情報を提供できればと考えております。
よろしくお願いします。